無呼吸症候群は歯科医院で治療を行うことができます


日本大学板橋病院 睡眠センターHPより引用


いびき・日中の眠気…あなたにも気になる症状がありませんか?


睡眠時呼吸症候群とは、睡眠時に何らかの理由で気道がふさがり、睡眠中に呼吸停止を繰り返すことで、全身の健康に影響を及ぼす病気です。睡眠時呼吸障害の特徴として、いびき、昼間の眠気、呼吸停止(無呼吸)などがあります。

慢性的な呼吸障害は、酸素不足を引き起こします。起床時の倦怠感や日中の眠気だけでなく、循環器系・呼吸器系に悪影響があり、高血圧・心臓病・脳梗塞といった病気にかかりやすくなると言われています。

そんな睡眠時無呼吸症候群の治療は、歯科で行うことができるということをご存知でしょうか?睡眠時にマウスピースを装着することで気道を確保し、無呼吸症候群の症状の改善を行います。

基本的には自由診療の対象となりますが、医師による検査・診断を受ければ、保険診療でマウスピースを作製することも可能です。


無呼吸症候群チェックリスト


睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に起こる鼻及び口での気流の停止(間欠的な)とされます。無呼吸が一晩(7時間)に30回以上、あるいは1時間当たり5回以上ある状態を睡眠時無呼吸症候群(SAS)と言います。

つまり、寝ている間に、時々息が止まってしまいます。

日本の人口の約1~2%(推定200万人)が睡眠時無呼吸症候群の患者と言われ、いびきをかく中高層の男性や95kg~100kgの肥満の人に多く見受けられます。

次のチェックリストのうち、あなたはいくつ当てはまりますか?


睡眠時のようす


  • 毎晩、激しいいびきをかく★
  • 睡眠中、呼吸がしばしば止まっているといわれる★
  • 睡眠中、寝返りや体動が激しい
  • 眠りが浅い
  • 睡眠中、何度も排尿のために起きてしまう
  • 起床後、寝床が湿っている

日中のようす


  • 朝、起きた時、疲れが残っている感じがする
  • 朝、頭痛や頭が重い感じがする★
  • 日中、眠たくなることが多い★
  • 日中、よく居眠りをしてしまう★
  • 仕事中、集中力がなくなることが多い

健康状態について


  • 体重が多い
  • 血圧が高い
  • 就寝前にアルコールを飲むことが多い
  • 男性の方では、首まわりが42cm以上ある

いかがでしたか?
上記の質問のうち、★が1つ以上あてはまる方、それ以外の項目で2つ以上あてはまった方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。


睡眠時無呼吸症候群の検査と治療法は?


睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる場合は、基本的には病院(医科)にて診断を受けて下さい。そして、睡眠時無呼吸症候群と診断されれば歯科での治療を行います。

治療に使うマウスピースは、歯や歯肉、顎の位置など、ピッタリ合ったものでなくてはならないため、マウスピース療法を行う歯科医院で、精密に作製する必要があります。

<睡眠時検査とは?>
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の確定診断をするには、病院に1泊入院して1夜を通しての無呼吸指数を求める睡眠検査が必要である場合があります。

睡眠時無呼吸症候群には、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と中枢性睡眠時無呼吸症候群があります。中枢性の場合は歯科の治療ではなく、医科のみで行います。


歯科医院で行うマウスピース治療


閉塞性睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠に喉の閉塞が原因である。仰向けで寝ているときは舌が沈み、上気道といわれる鼻腔や口腔が狭くなり、さらに睡眠状態になる上気道の筋肉は休み、さらに上気道を狭くします。

健康な人はこの程度では、呼吸に影響を及ぼさないが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者様は舌と歯列との大きさのバランスが崩れていることや、肥満による口咽部からの圧迫から上気道が閉鎖され無呼吸を起こしてしまいます。

つまり、寝ているとき、舌が下に落ち、肥満により鼻を防ぎ、息ができなくなってしまいます。

そこで、寝ている間も、息ができるように歯科でスリープスプリント(マウスピース)の治療を行います。(基本的には内科医など医師の診断の後となります)。

睡眠時にマウスピースを装着することで、寝ているときに舌が落ち気道を狭くするのを防ぎます。気道が確保されるため、いびきや無呼吸も改善することができます。

※歯周病や鼻呼吸ができない鼻疾患者、顎関節症の経験がある場合や、成長期の子どもには長期の経過観察が必要とされる場合があります。

スプリント制作には、2~3回の来院でできますが、その後の経過を見ていただくためのご来院は必要となります。


アールデンタルオフィスでは無呼吸症候群の治療に対応しています


当院では、無呼吸症候群の治療を行っています。

病院での検査・診断があれば、保険診療でマウスピースを作製することもできますが、診断書が無い場合でも自由診療にて治療を行うことができます。

いびき・歯ぎしりなどがある方は、お口の中を診ることでおおよその診断を行うことができるので、「いきなり病院へ検査にいくのは抵抗がある」という方もお気軽にご相談ください。

  • 睡眠時に呼吸が止まっている・いびきをかいていると言われる方
  • 目覚めたときになんとなくすっきりしない
  • 日中の眠気に悩んでいる

そんなお悩みをお持ちでしたら、アールデンタルオフィスへお越しください。

*ご予約の際に、スタッフに「無呼吸症候群の相談」とお伝えいただけますとスムーズです。